うるおいの街、富山に生まれて

うるおいの街、富山に生まれて

富山県出身、富山県在住。

一度も富山を出たことがない私に、富山を語る資格はないのかもしれません。

だけど、そんな私だからこそ見えた、特別なことはなんにもない。だけどなんだか愛しい、富山県のお話。

美肌ランキング1位!?

湿度が最も高い県

少し前に、全国の美肌ランキングで富山県が1位になったというニュースを見た。

https://www.pola.co.jp/special/bihadaken/2017/

(2017年。2018年は残念ながら4位でした。)

日照時間が短いこと、睡眠時間が多いこと、そして、湿度が高いことが理由なんだとか。

湿度のランキングを調べてみたら、富山県が全国1位とのこと。(確かにうちは1年中、除湿機がフル稼働。加湿器じゃなくて、除湿機。)

そんな潤いの街で、どうやら私は暮らしているらしい。

地元愛?地元Love?

三十代になったら、立場も役割も変わる。それを受け入れて、ちょっとは人の、故郷の役に立つことをしたくなったんです。

メガネと放蕩娘 / 山内マリコ

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私がここに今いるのは、 地元愛とか、『どうしても富山じゃなきゃ』なんてそんな想いは、多分ない。

だけど、ここから出るほど何か「やりたいこと」とか「行きたい場所」を見つけらない。

“ただ、ここにいるだけの自分”に言い訳が欲しくて「富山が好き」ってことにしてしまっているのかもしれない。

「地域おこし協力隊」に興味を持ったり、地元の畑を借りようとしたり、空き地バンクを調べたり、名産品や特産品を調べたりしたけれど、どれも全く、ピンとこなくて続かなかった。 

私はきっと、この街のことも何も知らない。

私が富山弁を話す理由

そんな私だけれど、ここ1ヶ月くらい休むことなくSHOWROOMの中で、毎日まいにち、富山弁を話している。

「特に意識しなくても、出てしまう」っていうのは、ないわけじゃない。

でも、仕事中は標準語で話しているわけだし、TVや、SHOWROOM内の他の方のルームでは毎日標準語を聞いている。

別に、富山であることを隠すことなんて、きっといくらでもできるはずだと思う。

何者でもない、ふつうのそこら辺にいるなんでもない私は、ただ普通に、友達と話すみたいに話すだけの配信をしている。

それでも、少しだけ異質の「配信者」という、「声」と「コメント」だったり、「ひとり」と「複数人」のやり取りの中で「自分に何かが欲しくて『方言』を選んだ」っていうズルい気持ちが、全くなかったとは言えない。

だけど、私だってこう見えて大人だしバカじゃないから、ちゃんとわかってる。「方言」ってだけでチヤホヤされたいわけじゃない。

(そもそもそんなかわいいとか、チヤホヤされるようなタイプの人間でも、そんな年齢でもないのも理解ってる。)

単なるノスタルジーかもしれませんけど、まだこの場所が、自分の青春時代に見ていたようなキラキラした場所になればいいなぁって心の底から思います。

メガネと放蕩娘 / 山内マリコ

SHOWROOMで配信するのも、こうやってブログを書いているのも、きっと私の根底は同じところにあって。

私は、私の「ふつうの暮らし」を発信できる人になりたい。

富山が特別にいいところです!とかこんなに素晴らしいです!!とか、「富山県観光大使になりたい!!!」とかそんなこととは少し違う。

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ふつうのくらしを伝えたい。

世界一美しいスタバとか、東京ラーメンショーで3年連続1位とか、持ち家率とか幸福度ランキングとか、そんなランキングやデータは、正直どうでもいい。

(いつまでもそこだけに頼るのは、なんか、ただの田舎みたいでちょっとかっこ悪い。)

私が伝えたいのは、そんな「根拠」や「名声」がなくてもキラキラした素敵なお話。

立山がキレイに見える日は「あぁ、今日はいい1日になりそうだなぁ」って、心の底がホッとするような気持ちになることや、冬のこの時期は、融雪がついた道を選ぶこと、田植えの時期の夜には、水を張った田んぼの水面に映る街灯の光がキラキラしてキレイだったり、そういう普通のこと。

普通に幸せで、普通に愛おしい生活。

伝えたいのは、そっちの方。

私にとっては『富山』が日常の象徴で。飾ることなく、日常を語るには標準語ではなく、富山弁が向いていると思っている。 

そんなふうに、富山弁で話している。

「なーんもないとこやちゃ。」

消極的なところが、富山県民の悪いところだと誰かが前に言っていたけれど、それは少し違うと、個人的には思っている。

「なーんもないところやれど、なーん不便ちゃしとらんちゃ。」

それでいい、それがいい。

ここで暮らす人たちが、これからもそうあってほしいと密かに、僭越ながら、祈ったりもしている。

だから、ここに。

こんな風に「なーんもないけど」幸せな日常があるよって、こんな風に「ふつうに」優しい場所もあるよって、そんな風に、話している。

そしてそれは。この街で生まれ育った私自身のためなのだと思う。今までの自分を否定せず、受け入れていくための時間。

そんな風に「スキノバ」が広がっていけばいいなぁと、密かに願っている。

小説「メガネと放蕩娘」

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富山県出身の山内マリコさんの小説「メガネと放蕩娘」は、今までで一番、さらに富山のことを思って書いた小説なんだとか。

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個人的に一番ツボだったのは、

「おかわりくださいな」

「はい、おかわりですね、おかわりは自由です」

「わーうれしい、ありがとう。おかわりくださいな。」

っていうシーン。

“謎のシチュエーションが無限ループするおかわりごっこ”を、四時間ぶっ通しで続ける3歳の女の子がたまらなく愛おしくて可愛くって、すごく好き。

(特に重要なシーンでもなんでもないのだけど、そのさりげない幸せが、「ふふっ♡」ってなるとこが好き。そんな場面を描ける人になりたい。「描ける」と言っても、言葉でね。)

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