「やりたいことが見つからないこと」は、いけないことですか?

「やりたいことが見つからないこと」は、いけないことですか?

「好きなことで、生きていく。」

そんなセリフが印象的な、YouTubeのCMが公開されたのが、2014年10月。

もう4年も前のことなのに、道が開け、ドアが開き光が広がったような感覚を未だに鮮明に覚えています。

あれから4年。

「好きなことで、生きていく」その言葉に背中を押され、それを実現できている人は、一体どのくらいいるのでしょうか。

ほみにとって、「好きなことで、生きていく」は、希望ではあったけれど、同時に、プレッシャーでもありました。

「やりたいことが見つからない」

明確な夢、目標、趣味、特技「私は、コレ!」という好きなことが見つからない自分に、コンプレックスを感じていました。

明確なやりたいことを若いうちに見つけられなかったことは、悪なのか。

30代で、何かを始めるのはどういうことなのか。

今回は、そんなお話。

30代から、やりたいことをできる?

新しいチャレンジをする、サイトーリリィさん。

f:id:hommy_jp:20181126010951j:plain

世界一よく喋る絵描きの、サイトーリリィさん。*1*2

自分のできること全部を使って、人を笑わせたい!

そう言ってリリィさんは、30歳を過ぎて、「ベトナムで個展を開きたい!」と、クラウドファンディングでの資金集めを含めて新たなチャレンジをしています。

「この歳になって、新しいことにチャレンジするのって怖くない?」

「30代で、やりたいことをやっても大丈夫かな?」

という、疑問をぶつけてみました。

自分のやりたいことがわからないまま進んできた

f:id:hommy_jp:20181126011840j:plain

吉本で、お笑い芸人を、10年以上続けているリリィさん。

「芸人さん」という、輝かしい夢を持ちながらも、リリィさんが「本当にやりたいことに、自分はこれだ!いうものに、出会えたのは、最近だ」と言います。

この歳まで、見つけることができなかった。

笑わせるには、賞レースに勝たなくてはいけないと思っていた。

32歳となるこの歳まで明確な夢(舞台の上だけではなく、自分のできること全部を使って、人を笑わせたい!という、自分のやりたい「お笑い」)を見つけられなかったことが、「勇気のいるチャレンジになった」と言います。

ほみも同じように、夢を明確に叶えたり、追っている同級生や家族や家まで持って、地盤を固めて行く友達の姿に焦りやコンプレックスを抱えていました。

今まで応援してくれた人を裏切るかもしれない

大人だからこそ、やりたいことをやるのにハードルの一つとなるのが、周りの人の目。

吉本だけでも5,000〜6,000人の若手がいる中で、M-1チャンピオンは、一組だけ。

その道をひたすら追うのも美徳だけど、それは「多くの人を笑わせたい」ということの手段の一つでしかない。

 今まで、その道を進むからこそ応援してくれた人がいた。

今までやってきたこと、作り上げてきた自分、関わってきたたくさんの人…。

そんな「当たり前」「安定」を一旦置いて、新たな道を進むのは、とても勇気がいること。

「裏切った」

そう思う人さえいるかもしれない。

でも、僕はいつかその場所にさらにたくさんの味方を連れて、戻るから。

笑わせるから。長い目で見て、信じてついてきてほしい。 

そうまっすぐ目を逸らさずに話してくれたリリィさん。

改めて、この真っ直ぐさを応援したいと感じました。

何者でもない人間が、夢を叶える姿を見せたい

「サイトーでもできたんだから俺にもできるぜ!」ってところを、他の人にも見てほしい。

なんでもない自分だからこそ、それが伝えられると思う。

夢を叶えるのは、特別なことのように見えるため、夢を叶えてる人は、自分とは違う、特別な世界の話のように思えてしまいます。

そんな過程を見せられるのも、今の自分があるから。

だから、見せたい。

そのことさえもエネルギーにしていけば今から始めることも、決してマイナスなことだけではないのです。

経験をしてきたからこそ、見つけることができた

「この歳まで気づけなかった」というけれど。

今まで、迷ったり、好きになったり、なんとなくやってきたことや、偶然の出会いなどを含めて、全ての経験があったからこそ、今この道があるのです。

なんとなく書いたラクガキに1日1本ずつ線を書く

気がつきゃノートのページ はみ出すくらいの絵になった

これは、ほみが好きな曲の歌詞。*3

積み上げていた日々は平坦でも、糧となり、記憶となり、思い出となり、力になって、その人にしか描けない絵になるのだと思います。

モテモテのあいつにゃきっと持ってないものをボクは持ってる

自分だけが知ってる場所は ずっと続いてく しあわせへのトビラさ

*4

いつからでも、遅くない。

インターネットもあるこの時代、夢を叶えるのは、何歳だってできる。

そう言って、リリィさんは笑っていました。

若いうちから目標を持って、そこへ進んでいけてる人は、すっげぇかっこいいけど、何もない私たちだからこそ、目の前のある、ちょっとでも楽しいことやワクワクを追いかけていつか夢を叶えていきたいね。

そんな叶え方でも、いいよね。

そうやって笑えることが、ある意味、開き直れる強さだって、この歳になってからこそのことかもしれません。

f:id:hommy_jp:20181126012134j:plain*5

5年後の未来を、想像なんてしたくない。

  • 想像は具現化する
  • 思い描けた夢は叶う
  • 夢は具体的に

そんな夢の叶え方が、書店にも、街にも、インターネットにも溢れかえっています。

もちろん、ワクワクする気持ちは、すごく大切だし、そんな自分になりたいと願ったり
行動を起こすことは、素晴らしいことだと思います。

だけど、今現時点で目標がないことは、決して悪いことでも恥じるべきことでもないと思うのです。

「5年後の自分のビジョンを語ってください。」

つい最近、こんな課題を出されて、私は、具体的な案を出すことができませんでした。

いい大人なんだから、求められている答えや、「こうなっていたらいいであろうな」という自分については、いくらでも答えられたはず。

でも、それができなかった。

なぜなら、5年後、想像できる範疇の自分でなどいたくないと、強く思ったから。

今の自分が想像できる、思い描ける夢なんて、たかが知れています。

ぶっ飛んでいたり、あまりにも平凡だったりするかもしれないけれど、想像もできないような自分でありたいというのが、私の願いでした。

そのための平凡な日々や、興味の持てる出会いや、自分が習得し、学んでいくこと、そして、素敵な仲間たちとの出会いにワクワクしていたいのです。

最後に

明確な目標や、具体的な「何をやる」「どこへ進む」を突き詰められる人は、やっぱりすごい。

だけど、目の前のワクワクを追い求めて、道無き道を進んでいけることも、とても幸せなことだと思います。

ただ、そのためにはふわふわと、時の流れに身をまかせるだけでなく

  • 進んでいける強さとエネルギー
  • 人としての、信頼
  • 信念として持てる核

を築いていかなくてはな、と改めて感じました。

夢を見つけるのも叶えるのも、ワクワクするのに、遅いなんてない。

日々の生活への満足でもいい。まだ見ぬ未来への理想にでもいい。ワクワクできる何かがあれば、これから見つけられる可能性があれば、それだけできっと、すごく幸せなことなのだと思います。

ない人も、大丈夫。一緒に、これから見つけていきましょう。

*1:ねたのおにいさん斉藤/サイトーリリィ (@gakamegane) | Twitter

現在、ベトナムのこどもたちを笑わせるため、無料で絵画展とワークショップを開催するため、クラウドファンディングに挑戦。(2018年12月10日、目標達成でクラウドファンディング終了。2019年2月にベトナム行きが決定しています。)

*2:『ベトナムで入場無料の絵画展&子どもたちと絵を描くワークショップを開催したい!』│SILKHAT(シルクハット)吉本興業のクラウドファンディング

*3:「僕の貯金箱」前川紘毅さんの5枚目のシングル。2011年発売。

*4:同曲のラストにくるサビの“少しだけ良いことをすれば、それだけでしあわせになるように あふれそうな思いも溜め込んだ でっかくてちっちゃいこの箱さ”という部分がベトナムチャレンジとリンクして涙腺緩んでしまったのは、ここだけのお話。

*5:SHOWROOM配信中にリリィさんが言った「この仕事がすき。」を中心に、彼の仕事と、人を笑わせることに対する熱い気持ち1284文字書かれた「本人の名言Tシャツ」を着て笑顔で語るリリィさん。

好きなひとカテゴリの最新記事